先輩「飲みに行くぞー!」後輩「はいはい……」

1:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:47:37.04 ID:hZvn7G3G0


百合です

謎とき要素はありません




2:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:48:46.07 ID:hZvn7G3G0




後輩「……」


後輩「……」トポトポトポ

後輩「……」トプ

後輩「……う」

後輩「ぅぅ……」

後輩「……」グイ

後輩「…………」グビ

後輩「……プハ」

後輩「……」

後輩「……うぅぅ」

後輩「……」トプトプ

























3:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:49:16.53 ID:hZvn7G3G0




ピンポーン


後輩「……ぅ」トプ

後輩「……」

後輩「……」グビグビ


ピンポーン

ピンポ ピンポーン

ピンポーン


後輩「ぅー……?」

後輩「……?」

後輩「……」トプトプ

後輩「……」グイ





4:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:50:12.61 ID:hZvn7G3G0




ピンポーン




後輩「……」クピクピ

後輩「……」

後輩「……フゥ」


後輩「……」トプトプ





先輩「出ろやぁー!!」バンッ ダンッ

後輩「ビクッ!」





先輩「出ろやボケ――……うおっ、開いてた」バタンッ

後輩「……」ドキドキ

先輩「おーう、後輩ー。後輩いるんだろー!?」ズカズカ

後輩「……」

先輩「おー、ほら、やっぱりいるじゃん」

後輩「せんぱ……」

先輩「いるなら出ろよぉー。居留守とか傷つくじゃーん、後輩ちゃぁん」

後輩「はぁ……」

先輩「あと鍵な、かけろな、お前な、さすがに。お前も女子よ、一応」

後輩「は、はい……、すみません」




5:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:51:01.57 ID:hZvn7G3G0


先輩「お。やってんじゃん。何飲んでんの?」

後輩「あの……、手取川の……」

先輩「……は? 何いい酒飲んでんの一人で……――ちょうだい」

後輩「やだぁ」

先輩「いやお前、そんないい酒一人ぼっちでボソボソ飲んでるなよ、もったいない」

後輩「ほっといてくださいよう」

先輩「どうせ肴も、大したもの用意してねぇだろ? ツマミは?」

後輩「……、……柿ピー」

先輩「……なんていうか、性根が安っぽいのよ、お前は」

後輩「うっさいです」




6:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:51:31.85 ID:hZvn7G3G0


先輩「『柳』行って飲もうぜ。これ持ってさぁ。なんか食べさせてもらって――……」

後輩「やですよ……、あそこいっつも混むもん……。高いし……」

先輩「じゃあ『はせ川』」

後輩「……」

先輩「いいじゃん、アソコ、大将にちょっと飲ませれば、ポテサラくらいタダで食べさせてもらえるってぇ」

後輩「えぇー……」








7:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:52:04.95 ID:hZvn7G3G0







~居酒屋~


いらっしゃーい!


奥の席どうぞ―!







先輩「うぇっへっへっへ」

後輩「はぁ……」









8:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:53:06.47 ID:hZvn7G3G0







大将「ふたりは、お猪口じゃなくてグラスでいいだろ?」

先輩「あっはは!ありがと、大将」

後輩「す、すみません、ほんとに……」

大将「まあまあ、いいから」

先輩「ほらぁ、大将もグラス用意してぇ」

大将「おっ、悪ぃね!」

先輩「ほれ、美人のお酌だぞ。嬉しいっしょ」

大将「なーにが美人のお酌だ! 手酌させてくれってんだ、手酌」

後輩「わ、私やりますから……。ど、どうぞ……」スッ

大将「わっはっは、ありがとうねぇ、後輩ちゃん」ニッコリ

先輩「おい、ちょっと。おい」

後輩「あはは……」









9:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:54:18.20 ID:hZvn7G3G0







後輩「……」ムグムグ

先輩「……」グビグビ

後輩「……これ、酢味噌ですかね? イカのやつ」ムグ

先輩「酢味噌じゃねーかな」

後輩「酢味噌、酢味噌」

先輩「酢味噌ニアン」

後輩「あはは」グビグビ

先輩「……そういえば、後輩さぁ」

後輩「はい?」グビ

先輩「お前行った? 銀髪さんの葬式」

後輩「え? あー……、いえ。いいえ」




10:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:54:59.17 ID:hZvn7G3G0


先輩「来いよ」

後輩「いや、……っていうか」

先輩「ん?」

後輩「……銀髪さん、お葬式あったんですか? 初めて聞いたんですけど」

先輩「葬式ってか、お別れ会? だけど。お前連絡行ってない?」

後輩「……、……ええ」

先輩「んー、まぁ、そっか」

後輩「……」

先輩「……」

後輩「……先輩、行きました?」

先輩「おう」

後輩「……そっか」




11:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:55:35.43 ID:hZvn7G3G0


先輩「でも、金髪さん言ってたぞ? 後輩来ないのか? って」

後輩「えぇ……」

先輩「マジマジ」

後輩「なんで金髪さんが……」

先輩「いや、知らんけど」

後輩「……」

先輩「会いたいみてーだよ、あの人、お前に」

後輩「……うぅぅ」グビグビグビ

先輩「私にもちょうだい」トプトプ

後輩「……ウップ」

先輩「……」グビグビ

後輩「……」トプトプ

先輩「……っはぁー! うまっ」




12:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:56:48.35 ID:hZvn7G3G0


後輩「……」グビグビ

先輩「……」トプトプ

後輩「……先輩も」

先輩「あ?」

後輩「知ってるでしょ?」

先輩「なにを」

後輩「……私と、銀髪さん……、ほら……、なんていうか……」

先輩「いや、関係ないでしょ。銀髪さん死んじゃったんだし」

後輩「そんな、身も蓋もない」

先輩「金髪さんだって気にしてないって」

後輩「……うぅーん」

先輩「手ぇくらい、合わせに行ってやれよ」

後輩「……先輩、付き合ってくれます? 週末」

先輩「土曜なら」

後輩「……じゃあ、土曜なら」

先輩「おし、土曜なー」トプトプトプトプ

後輩「……私のお酒……」




13:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:57:49.80 ID:hZvn7G3G0





先輩「っていうかさ、銀髪さんが自殺した日ってお前――……



常連「へぇ、いい鯵だねぇ、大将! こっからでもピカピカ光って見えるよ!」

大将「へっへへ、でしょう? やっぱり今が旬だからねぇ!」



先輩「……」

後輩「……」

先輩「……」

後輩「……」



常連「鰺だと、塩焼き? あとはなめろう?」

大将「いやいや! やっぱり刺身! こればっかりは刺身が一番!」



先輩「……」

後輩「……」







14:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/27(火) 22:58:47.34 ID:hZvn7G3G0



先輩「……」

後輩「……」



大将「活きもいいし味もいいし、これがまた、日本酒に合うんだ!」



先輩「あじ……」

後輩「……」ジュルリ

先輩「……こ、後輩ちゃん」

後輩「……はい」

先輩「ちょっと、あの、後輩ちゃん、どれくらい持ち合わせある?」

後輩「ええ、えっと、これくらい……。あと先輩、先輩もちょっと出せます?」

先輩「……」ジャラ

後輩「……」

先輩「……足りる?」チャリン

後輩「……は、半分こしましょう? 一皿頼んで……」







19:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:01:22.41 ID:YpMIaMks0







~土曜日~


後輩「……」

後輩「……」

後輩「…………」チラッ

後輩(9時、20分……)

後輩「……」

後輩「……」








20:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:02:03.02 ID:YpMIaMks0







後輩「……」

後輩「……」

後輩「…………」チラッ

後輩(9時、45分……)

後輩「……」

後輩「…………うぅ」

後輩(既読スルー……)

後輩(先輩……)

後輩(バックレやがった、あの人)

後輩「……うぅぅ」

後輩「……」

後輩「……」

後輩「……行くか」

後輩「…………」トボトボ









21:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:02:48.89 ID:YpMIaMks0







~金髪さんのアパート~


ピンポーン


後輩「……」

後輩「……」


ガチャ


金髪「はいはい~、……あっ」

後輩「……ど、どうも」ペコリ

金髪「あぁ~。おはよう、後輩ちゃん。いらっしゃい~」

後輩「遅くなってすみませんでした……」

金髪「いいのいいの。ひとり?」

後輩「はい、先輩が――……ええと、ちょっと、来れなくなりまして」

金髪「バックレた?」

後輩「バックレました……」

金髪「うふ、うっふふ」

後輩「すみません、どうも……」

金髪「まあまあ、あがってあがって、どうぞどうぞ~」グイ

後輩「お邪魔、します……」









22:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:03:31.86 ID:YpMIaMks0







チーン


後輩「……ナムナム」

後輩「……」

金髪「位牌も何もなくてごめんねぇ、せっかく手、合わせてもらってるのに」

後輩「あ、いえ……」

金髪「銀髪の体とか遺品とかは、全部あの子の、田舎の実家に持っていかれちゃって」

後輩「そうなんですか」

金髪「本家だったらしいのよね~」

後輩「へぇ……」

金髪「仕方ないから、せめて写真だけ飾って」

後輩「……」

金髪「あと銀髪が隠してた暗黒ポエムノートも飾って」

後輩「鬼ですか」

金髪「読む?」

後輩「え、遠慮しときます……」

金髪「うふふ……。今、お茶いれるわね」

後輩「お、おかまいなく……」









23:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:04:04.66 ID:YpMIaMks0







金髪「……」トポトポ

後輩「……」

金髪「ごめんなさいねぇ、お茶請け、これしかなくて」

後輩「はぁ……。なんです、これ?」

金髪「カロリーメイト」

後輩「……」

金髪「ポテト味」

後輩「……」

金髪「うっふふ、あの子の好物でね~……。ポテト味ばっかり、いっぱいあるのよね、ウチ」

後輩「……」

後輩(……これは)

後輩(何か、試されているのか? 私は……)




24:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:04:41.42 ID:YpMIaMks0


後輩「……」

金髪「……」

後輩「……い、いただきます」

金髪「どうぞ~」

後輩「……」ムグムグ

金髪「……」

後輩「……」ムグ

金髪「……」

後輩「……あの」

金髪「なぁに?」



25:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:05:37.49 ID:YpMIaMks0


後輩「ご、ごめんなさい」

金髪「どうして?」

後輩「私と銀髪さん……、その……、何ていうか……」

金髪「あぁ、うっふっふ」

後輩「知ってましたよね?」

金髪「もちろん~。でも、ふふ、いいの。いいのいいの」

後輩「……」

金髪「銀髪と私は、パートナーだったけど、お互いのことには口出ししない、って決めてたから」

後輩「……」

金髪「特に『自由恋愛』に関してはね」

後輩「……」

金髪「変わってる、って思われるかもしれないけど。でも、いい関係だったのよ、私とあの子」

後輩「ええ、はい……」

金髪「本当に……、本当に、いいパートナーだったの……」

後輩「……」



26:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:06:25.87 ID:YpMIaMks0


金髪「……ねぇ」

後輩「は、はい」

金髪「あの日……、銀髪が自殺した日……」

後輩「……」

金髪「……あなたのところにいたんでしょ? あの子」

後輩「……」

金髪「……」

後輩「……ええ」

金髪「……そう」

後輩「……すみません」

金髪「謝らなくていいったら~。……――それで、その時なんだけど」

後輩「……」

金髪「何か、あった?」



27:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:07:35.17 ID:YpMIaMks0


後輩「何か?」

金髪「何でもいいの。普段と違ったり、気になるようなこと」

後輩「それは――……」

金髪「……」

後輩「……うーん」

金髪「……」

後輩「……何も」

金髪「……」

後輩「特に何も」

金髪「……そっかぁ」

後輩「……」




28:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:08:48.54 ID:YpMIaMks0


金髪「……銀髪は」

後輩「……」

金髪「あなたの家を出てからね」

後輩「……」

金髪「ちょっと離れたビルまで行って、屋上まで登って」

後輩「……」

金髪「……そこから……」

後輩「……」

金髪「ねぇ、後輩さん」

後輩「……はい」

金髪「私ね……、全然思い当たらないの。あの子が死ななきゃいけない理由。本当に、全然」

後輩「……」

金髪「どうしてなのかしらねぇ……」

後輩「……金髪さん」

金髪「……それにね」

後輩「……」

金髪「あの子、高いところ苦手なのよねぇ」

後輩「…………」



29:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:09:41.42 ID:YpMIaMks0


金髪「……ねぇ」

後輩「……」

金髪「……本当に、何もなかった?」

後輩「……それは……」

金髪「……」

後輩「……あ、あはは。いやですよ、金髪さん」

金髪「……」

後輩「それだと、私がなにか、関わってるみたいじゃないですか。銀髪さんの自殺に」

金髪「そうなの?」

後輩「……」

金髪「……」

後輩「……」



30:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:10:15.03 ID:YpMIaMks0









31:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:10:53.27 ID:YpMIaMks0







~ゲームセンター~


カコン

パコン

カコン


先輩「えっ、マジで『ナイトフード』やめちゃうの!?」

後輩「ええ。金髪さん、言ってましたよ」カコン

先輩「うわ~、マジかぁ~……」パコン

後輩「料理、全部銀髪さんがやってましたし……、仕方ないと思いますよ」カコン

先輩「あそこのぬか漬け最高だったのになぁ~」パコン

後輩「あれも、銀髪さんが漬けてたらしいですし」パコ

先輩「行きつけだったのにな……っと!」スコンッ

後輩「うわっ……!」スカッ

先輩「うぇっへっへ、5-1な」

後輩「むぅ……」



32:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:11:31.38 ID:YpMIaMks0


先輩「他には?」パコ

後輩「ん~……」カコン

先輩「……」パコン

後輩「……あっ、先輩に会ったら、伝えてほしいって」パコン

先輩「おう」パコン

後輩「『今年もラウパ行こうね(はぁと』って……」カコ

先輩「ラインで言えやーっ!」スパーン!

後輩「あいたっ!」ベチン

先輩「よしっ、10-1」

後輩「何勝手に点入れてるんですか!」

先輩「ヘッドショットボーナス」

後輩「ピンポンにそんなルールねえですから」



33:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/02/28(水) 23:12:15.45 ID:YpMIaMks0


先輩「んー……そんで」

後輩「はい」

先輩「他には?」

後輩「……」

先輩「……」パコン

後輩「……えっと、いや……、その……、特には」カコン

先輩「あ、そ」パコン

後輩「……」カコン

先輩「……」パコ

後輩「な、何でですか?」カコン

先輩「聞いてほしそうにしてたから」パコン

後輩「そんな、別に私は……」カコ

先輩「せいやっ」スコン!

後輩「ふわっ!?」スカッ

先輩「うぇっへっへ」

後輩「むぅ……」



36:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:23:19.14 ID:J7/UUKls0



先輩「っていうか」

後輩「はい」

先輩「飽きた」

後輩「あんたが卓球やりたいって言い出したんでしょうが……」

先輩「だぁーって、弱すぎるんだもーん、後輩ちゃーん」

後輩「うっさいです」

先輩「こっちの方、右の方。全然狙ってこないんだもんなぁ? どうちてかなぁ?」

後輩「……」

先輩「ンクク、優ちいんでしゅね、後輩ちゃんはぁぁ~?」

後輩「…………ふっ」

先輩「……お?」

後輩「ふふ……、ふっふっふ……」

先輩「後輩?」




37:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:24:16.04 ID:J7/UUKls0


後輩「そこまで煽られたら仕方ないです……」ユラリ

先輩「お」

後輩「見せてあげますよ……、私の秘奥義、大仏サーブをね!」キッ

先輩「お、おぉ、後輩がやる気になった!」

後輩「サービスください」

先輩「あーげる」

後輩「どーうも」

先輩「……」

後輩「……」ググ

先輩「……」

後輩「……っ」グググッ

先輩「……」

後輩「そいやっ!」カコン

先輩「……」パコンッ

後輩「あう……っ」スカッ

先輩「何なんだお前は……」



38:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:25:18.50 ID:J7/UUKls0


後輩「あれぇ……、おっかしいなぁ……」ブツブツ

先輩「もういいからさぁ。そろそろ飲み行こうぜー」

後輩「さすがにまだ、早すぎるんじゃないですかね? どこも開いてなくないです?」

先輩「『亜理愛』行こうぜ。たしか、月末は5時からやってる」

後輩「えぇ……、マジですか」

先輩「いいだろ。あそこボトル入れてるし」

後輩「私のなんですけど、あれ。……むむ」ググッ

先輩「固いこと言うなってぇ」

後輩「……むむむ」グググッ

先輩「…………」

後輩「……そいやっ」カコン

先輩「えっ、……うぉ!?」スカッ!

後輩「めっちゃ曲がった!」

先輩「めっちゃ曲がった!」





39:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:25:45.82 ID:J7/UUKls0











40:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:26:41.06 ID:J7/UUKls0







~スナック~


バイト「……お代わりいりますぅ?」

後輩「あー……、うん」

バイト「はぁい♪」カラン カラ

後輩「……」

バイト「……~♪」



先輩「サーングラスぅー! はーずしたらぁー! 吹き出しちゃうほどォー!」

ママ「ハイハイハイ♪」



後輩「……」



先輩「あーどけないーっ 目をしてるぅーっ!」

ママ「フッフー♪」



後輩「……」

後輩(アホだ……)

後輩(アホの人だ……)





41:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:27:42.76 ID:J7/UUKls0


バイト「はい、どうぞぉ♪」

後輩「ありがと……」

バイト「アホみたいに上手ですねぇ、先輩さん」

後輩「アホだからね」



先輩「おーっ、後輩ぃー! デュエットー! お前安室ちゃんなー!」



後輩「……」

バイト「呼んでますよぉ?」

後輩「……いいのいいの」

バイト「いいんですか」

後輩「付き合ってたら、アホがうつるから」

バイト「うふふ、怒られますよぉ?」

後輩「いいんだって。事実なんだから」グビグビ



42:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:28:26.95 ID:J7/UUKls0


バイト「ふふふ、そうやって、あんまり冷たくしてるとぉ♪」

後輩「……」グビ

バイト「いつかその内、フラれちゃいますよぉ?」

後輩「えっ……?」

バイト「え?」

後輩「あっ、いやあの……、私、付き合ってるわけじゃないからね、あの人と」

バイト「えっ! そうなんですかぁ!?」

後輩「えぇ……」

バイト「えぇ~……、でもでも、いっつも一緒じゃないですか、おふたりってぇ」

後輩「それは……、まぁ、なんだろ? 習慣で……」

バイト「カップルなんだと思ってたぁ」

後輩「うん、違う」




43:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:29:37.40 ID:J7/UUKls0


バイト「え……じゃあ、後輩さんが女の人好きっていうのも……」

後輩「あ、それは本当」

バイト「あぁ、へぇ……」

後輩「……」グビグビ

バイト「そうなんだぁ」

後輩「……」グビ

バイト「じゃあ、じゃあじゃあ、私とかでも、結構そういう目で、見ちゃうんですかぁ?」

後輩「そういう目って」

バイト「グッときたりとかぁ」

後輩「いや、まぁ……、可愛いは、可愛いし……」

バイト「ああぁ~……♪」

後輩「あっ、やっ、さすがにね! そういう趣味ない子に、手は出さないからね! ケダモノじゃないのよ、私これでも!」グビグビ



44:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:31:26.43 ID:J7/UUKls0


バイト「えぇ~……でもぉ」

後輩「……」グビ

バイト「後輩さんだったら、私ぃ」

後輩「……」

バイト「ちょっと興味あるかも? なんてぇ……?」

後輩「……」

バイト「なんて、んふふ♪」

後輩「……、……そんなこと言ってると」

バイト「はい?」

後輩「……連絡先、聞いちゃうよ?」

バイト「えぇ~? じゃあこれラインで……」

後輩「ラインは営業用のやつでしょ? 他にやってない? プライベートでもいいんだけど。ハングアウトやってる? 分かんない? ケータイAndroid? iphone? 分かんない? うんじゃあちょっとケータイ貸して――……

先輩「口説くな」ゴスッ

後輩「ぎゃふんっ」

先輩「ったく……」



ママ「バイトちゃ~ん、こっちお願~い♪」

バイト「はぁ~い♪」




45:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:32:08.45 ID:J7/UUKls0


後輩「いたい……」サスサス

先輩「本当、まったく、お前さぁ……」

後輩「なんですか」

先輩「見境なしか」

後輩「あ、あれは……、違うんですよ。なんか、こう、雰囲気? 流れ? みたいなので……」

先輩「ばーか」

後輩「むぅ……」グビ

先輩「はぁ」グビグビ




46:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:32:59.43 ID:J7/UUKls0


先輩「マジで、後輩」

後輩「はい?」

先輩「銀髪さん、あんなことになったのに、それですーぐ次の子って……、良くないと思うわけよ、先輩として」

後輩「いや……」

先輩「道ナラヌ仲とはいえ、恋人だったわけじゃん。それを――……」

後輩「あ、いえ、あの」

先輩「あ?」

後輩「銀髪さんとは、別にその、恋人というわけではなくて……」

先輩「え」

後輩「……」

先輩「え? そうなん?」

後輩「はい」

先輩「……」

後輩「……なんか、すみません……」




47:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:33:28.20 ID:J7/UUKls0




先輩「でも銀髪さん、しょっちゅうお前の家、いってたじゃん」

後輩「ええ」

先輩「じゃあアレなに? どういう関係よソレ?」

後輩「肉体関係」

先輩「……」

後輩「……」

先輩「……あ、いや、でもほら、向こうはパートナーいるし、遊びだったかもしれないけど」

後輩「はい」

先輩「お前の方はさぁ、ちょっとは、恋愛感情とかあったわけじゃん? いいなぁ、みたいな? そういうのがさぁ」

後輩「……そ、そういうの、全然で……」

先輩「……」

後輩「本当に、お互い後腐れない、付き合いで……」

先輩「…………」

後輩「…………スミマセン」






48:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:35:47.41 ID:J7/UUKls0




先輩「で、でもさぁでもさぁ、出会った時とかはさ、それなりに、トキメキ? インスピレーション? みたいなものが――……」

後輩「さっきみたいな流れでした」

先輩「……」

後輩「……ちょうどあんな感じ」

先輩「はぁ……」

後輩「溜息やめてくださいよぅ」

先輩「それじゃあお前、誰もかれも、ああやって引っ掛けてるわけだな」

後輩「人聞き悪いこと言わないでください」

先輩「はぁ……」

後輩「やっ、ほんっと、違……っ! たまたま! タイミングで……っ!」

先輩「タイミングねぇ」

後輩「そ、そ、そう、タイミング、タイミングが良くてそうなっただけで」

先輩「ふぅん」

後輩「……」






49:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:38:05.59 ID:J7/UUKls0


後輩「……」

先輩「でもさぁ」

後輩「はい?」

先輩「後輩、私には、言わないよな。そういうこと」

後輩「……え」

先輩「全然」

後輩「あ、え、いや……いやぁ……」

先輩「……」

後輩「ほら……その、ち、違うじゃないですか。なんていうか、せ、せ、先輩は、あの……」

先輩「……」

後輩「そ、そ、そういうのじゃないっていうか、あっ、いやっ! じゃなくて……! その、あ、あの……」

先輩「……」

後輩「別に先輩のことっ、きらいじゃな――……ああいや、だからって――……、そうじゃなくて、つまり……」

先輩「……」

後輩「あ……す、ストレートじゃないですか、先輩はっ」

先輩「うん」

後輩「……っ!」




50:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/01(木) 23:39:45.92 ID:J7/UUKls0


先輩「だから?」

後輩「だっ、だ、だからですって。私、そんな、ほら、先輩のことなんて――……」

先輩「そっか」

後輩「あっ――……」

先輩「……」

後輩「……」

先輩「……」

後輩「……」グビ

先輩「……そっかぁ」

後輩「……」

先輩「…………ボトル入れる?」

後輩「……」

先輩「すんませーん!」

後輩「……」










53:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:43:38.78 ID:ScAqVVeT0








スパン!!

パン!!



後輩『はぁ……、はぁ……っ』

先輩『そうそう、そんな感じ』

後輩『……はい』

先輩『あとは手首をもっと柔らかく。……こんな風に』ブンッ

後輩『はい……!』ハァハァ

先輩『……ま、今日はここまでだな』

後輩『いえ、もう一本、見ててください!』

先輩『……校門閉まる時間だから』

後輩『ぅ……』

先輩『それにアンタも。……そろそろ限界だろ』

後輩『いえっ、私はまだ……!』

先輩『駄目、今日はおしまいだ』

後輩『むぅ……』

先輩『……』



54:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:44:12.71 ID:ScAqVVeT0


先輩『そんな頑張ったって、今度の大会、出れるわけじゃないぞ』

後輩『……』

先輩『ウチのテニス部、年功序列だから』

後輩『……』

先輩『一年生のうちは、出番ねーよ』

後輩『大会なんて……』

先輩『ん』

後輩『私はただ、上手くなりたいだけです。先輩みたいに……!』

先輩『……』

後輩『いえ、先輩よりもっ!』

先輩『……ふ』



55:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:44:59.70 ID:ScAqVVeT0


後輩『……』

先輩『アンタ程度に、負けることなんてねーよ』

後輩『……』

先輩『……今はな』

後輩『……っ、やっぱり、もう一本――……』

先輩『駄目。ほら、片付けて帰るぞ』

後輩『むぅ……』

先輩『……』

後輩『……』シュン

先輩『……、帰りにたこ焼き屋、寄ってくか?』

後輩『……』

先輩『半分こしようぜ』

後輩『……、……』グゥゥ

先輩『どうする?』

後輩『……行き、ます……』

先輩『あっはは、よしよし』

後輩『……笑わないでくださいよぅ』

先輩『はいはい』ケラケラ









56:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:45:45.21 ID:ScAqVVeT0







先輩「……――なんて」

後輩「……」

先輩「昔は素直で可愛かったのになぁ、後輩も」

後輩「うっさいです」

先輩「今じゃ、こんなやさぐれちゃってなぁ」

後輩「……先輩に、言われたくありません……」

先輩「うぇへへ、まぁな」カラン

後輩「……」

先輩「なんかさぁ」

後輩「……」



57:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:46:27.06 ID:ScAqVVeT0


先輩「変わっちゃったよなー、お互い」

後輩「……」

先輩「歳取ったなぁ、私も、お前もさぁ」

後輩「……、私は……」

先輩「ん?」

後輩「……」

先輩「何だよ」

後輩「別に……」

ママ「なに生意気言ってんのよぉ♪ 私から見たら二人とも、子供世代より下なのよぉ♪」

後輩「……ママ、水割りおかわり」

ママ「はいはい♪」カラン カラン



58:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:47:04.77 ID:ScAqVVeT0


先輩「そうそう、聞いてよママ。高校の頃のコイツさぁ――……」

後輩「うっさいです。ホントうっさい」

ママ「あらあら♪」

先輩「うぇへへ、不機嫌だねぇ、後輩ちゃんよう」

後輩「……」

先輩「何だよー、ナンパ邪魔されたからって、拗ねてんのかぁ?」

後輩「……そんなんじゃないです」グビグビ

先輩「ペース早くない?」

後輩「別にっ!」グビ

先輩「潰れんなよ?」

後輩「……」グビグビ








59:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:48:02.54 ID:ScAqVVeT0








ママ「へぇ~……、じゃあ金髪さんのところ」

先輩「うん。銀髪さんの親が来て――……」

後輩「……」フラ

先輩「お」

後輩「……」クテン

先輩「ありゃ」

後輩「……ぅー」

先輩「言わんこっちゃない」

後輩「……」

ママ「あららぁ♪ ……大丈夫?」

先輩「うぅん……。後輩、おい、後輩?」ユサ

後輩「……先輩」

先輩「……おう」

後輩「私ぃ……」

先輩「何だよ」

後輩「……」




60:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:48:46.48 ID:ScAqVVeT0


先輩「……」

後輩「……」

先輩「……起きてる?」

後輩「……」コクン

先輩「立てるか?」

後輩「……」コクン

先輩「よしよし……」ナデナデ

後輩「もっと撫でて……」

先輩「ばーか」ナデナデ

後輩「……」

先輩「ママ、ごめんね。お会計」

ママ「今度来た時でいいわよぉ♪」

先輩「いや、いいって。ツケなんて――……」

ママ「はいこれ、領収証」

先輩「あ。……お゛っ、げ……」

ママ「ひとりで払う?」

先輩「あ゛ー……、あの、すみませんね、本当に……」

ママ「ふふ♪ いいわよぉ♪」




61:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:49:28.62 ID:ScAqVVeT0


後輩「……」

先輩「ほら、帰るぞ」グイッ

後輩「いま、なんじぃ……」フラフラ

先輩「まだ九時」

後輩「……『はせ川』行く……」

先輩「無理だろばか。救急車乗ってオムツ履きてーか?」

後輩「……むぅ」

ママ「タクシー呼ぶ?」

先輩「や、大丈夫。……歩けるか、後輩」

後輩「あゆけなすよお」

先輩「何言ってっか分かんねーから。肩、はい。掴まれ。ちゃんと」

後輩「……」コクン



62:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:50:08.83 ID:ScAqVVeT0



先輩「そーそー、いい子いい子」

後輩「……」

先輩「じゃ、ママ。ここでいいから。また来るね」

ママ「気を付けてねぇ」

先輩「お邪魔しましたー」

後輩「はひゅぁい」ヨタヨタ

先輩「はい、あんよがじょーず、あんよがじょーず」

後輩「……」フラフラ

ママ「ばいばーい♪」




バイト「……」

ママ「……」

バイト「……、……本当に付き合ってないんですかぁ? あのふたり……」

ママ「さぁ♪」









63:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:50:35.30 ID:ScAqVVeT0







先輩「……」ヨロヨロ

後輩「……」フラフラ

先輩「……」ヨロヨロ

後輩「……」フラフラ

先輩「……はぁ」

後輩「……」

先輩「あの頃は……、かぁ……」

後輩「……」

先輩「どうして……」

後輩「……」

先輩「こんな風になっちゃったんだろうなぁ、お前……」

後輩「……」




64:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:51:02.80 ID:ScAqVVeT0


先輩「って、私もか」

後輩「……」

先輩「はは……」

後輩「……」

先輩「……ま」

後輩「……」

先輩「私のせいか」

後輩「……」

先輩「……そうだよな」

後輩「……」

先輩「……心配すんな」

後輩「……」

先輩「大丈夫――……、どんな風になっても」

後輩「……」

先輩「一緒にいてやるからさ」

後輩「……」

先輩「うぇへへ……」ヨロヨロ

後輩「……」フラフラ








65:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:51:29.03 ID:ScAqVVeT0









66:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:51:55.36 ID:ScAqVVeT0







――アンタのせいだ!


後輩『……っ!』


――アンタのせいで先輩ちゃんはっ!


後輩『ち、違います……、私は……』

後輩『私は……、知らなかったんです……っ』

後輩『先輩が――』


――知らなかったわけないじゃん!


後輩『違う……、ほ、本当に……、本当に……、私は……』


――知らなかったとしても……

――気付かなかったわけ、ないじゃん……


後輩『それは――……』


――気付いてたんでしょ?


後輩『……』


――アンタが

――アンタが先輩ちゃんを……


後輩『私は……』

後輩『私は…………っ!』









67:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:52:46.22 ID:ScAqVVeT0







~翌朝~

~後輩宅~


後輩「……わた、ひ……はぁ……?」パチリ

後輩「……?」

後輩「……」ムクリ

後輩「……」

後輩「ぉ゛……!?」ガンガン

後輩「ぉ゛ぉ゛ぉ゛……」ガンガンガン



後輩(気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い……)

後輩(死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ……)


後輩「ぅぅぅぅ……」


後輩(たすけて……)

後輩(助けて神様ぁ……)

後輩(二度と深酒はしませんからぁぁぁぁ)


後輩「……ぅ゛ぐぅぅぅ」ドサッ




68:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:53:13.88 ID:ScAqVVeT0


後輩「……」


後輩(……っていうか)

後輩(どうやって帰ってきたんだっけ……)

後輩(……覚えてないや)


後輩「……ぅ」ムクリ

後輩「……」ヨタヨタ


後輩(時計――)


後輩「……」

後輩「……」

後輩「……会社……」

後輩「……会社に行かねば……」ヨタヨタ









69:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:54:01.12 ID:ScAqVVeT0








~オフィス~


プルルル

ワイワイ

ガヤガヤ


後輩「……」カタ

後輩「……」カタカタ



後輩さーん、営業からデータの依頼がー



後輩「そこ置いといてくださーい」カタカタ



後輩さーん、この間の案件のー



後輩「そこ置いといてくださーい」カタカタ



後輩さーん、課長が依頼した資料まだかってー



後輩「そこ置いといてくださーい」カタカタ









70:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:54:49.03 ID:ScAqVVeT0







新人「後輩さーん!」

後輩「そこ置いといてくださーい」カタカタ

新人「じゃなくて! 後輩さん! 後輩さんってば!」

後輩「……うん?」

新人「もう終業時間ですよ!」

後輩「あっ、ほんと……?」

新人「ええ」

後輩「あぁ……。ウゥー……ン」ノビー

新人「……」ニコニコ

後輩「……っはぁ」




71:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:55:51.11 ID:ScAqVVeT0


後輩(……終業時間になると)

後輩(体力回復してるのって)

後輩(なんなんだろうなぁ……)


後輩「……」


後輩(飲み行こうかな……)

後輩(先輩……暇かなぁ)

後輩(後でラインしてみよう……)



後輩「……」

新人「後輩さん、後輩さん!」

後輩「え? あぁ……、ごめん、何?」



72:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:56:40.76 ID:ScAqVVeT0


新人「今日、私たち新入社員で、集まるんですよ。これから」ニコニコ

後輩「……月曜日に?」

新人「食事メインですよ。お酒も、ちょっとは飲みますけど」

後輩「ふぅん……」

新人「それで」

後輩「うん」

新人「後輩さんも来ませんか?」ニコニコ

後輩「えぇ……」




73:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:57:25.86 ID:ScAqVVeT0


新人「いいじゃないですかぁ、後輩さん、会社の飲み会とか全然顔出さないし」

後輩「苦手なの」

新人「若いのばっかりですから、ヘンに気を遣わなくても大丈夫ですし」ニコニコ

後輩「いや、他の子が気を遣うでしょ。年上行ったら」

新人「後輩さんと飲みたい、っていう新入社員も、ちょいちょいいるんですよ?」

後輩「えぇぇ……」

新人「ねっ! どうですかっ!?」

後輩「うぅん……」

新人「私も、後輩さんと一度、ちゃんと飲んでみたかったですし!」ニコニコ

後輩「……」

新人「いいですよねっ!」

後輩「うーん、パス」



74:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:58:02.82 ID:ScAqVVeT0


新人「えぇぇ~……」ガックリ

後輩「今日、飲みに行くから」

新人「月曜日に?」

後輩「月曜日に」

新人「彼女ですかっ!?」

後輩「え、違うけど……」

新人「本当ですかぁ……? 怪しい……」

後輩「本当だって」

新人「そうですかっ」ニコッ

後輩(笑顔がまぶしいなぁ……)

後輩(っていうか、『彼女ですか』、って……)

新人「残念ですけど、また今度ですね」

後輩「あぁ、うん……。そうね……」

新人「あ、今週末って空いてますか!?」ニコォー

後輩「グイグイ来るねあなた」



75:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/04(日) 21:58:41.00 ID:ScAqVVeT0







後輩「……」

後輩「……」

後輩(……既読つかないな)

後輩「……」

後輩「……」プルルル

後輩「……」プルルルル

後輩「……」

後輩(出ない……)

後輩「……」

後輩(忙しいのかな……)

後輩「……ふぅ」

後輩(ま、いいか)

後輩(家で飲もう)

後輩(ひとり寂しく)

後輩「……」

後輩「繁桝開けよう、繁桝」ウキウキ








78:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:02:39.14 ID:H3uZVijb0







ほうれん草のおひたし……適量

ツナ……適量

海苔……適量

めんつゆ……適量









79:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:03:10.82 ID:H3uZVijb0







後輩「……」ムフー

後輩「……」

後輩「さて……」

後輩「……」キュポ

後輩「……」トプトプ

後輩「……」

後輩「……」チビッ

後輩(おいしい……!)

後輩「……」グビ

後輩「……」

後輩「……」グビグビ








80:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:03:41.97 ID:H3uZVijb0







後輩「……」フラフラ

後輩「……」

後輩「……」グビ

後輩「……っふ」グビーッ

後輩「プハ……」

後輩「……」フラフラ


後輩(……そういえば)


後輩(煙草のにおい、もうしなくなったな、この部屋)


後輩「……」


後輩(……銀髪さん)


後輩「……」グビグビ

後輩「ぅ……」フラフラ



81:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:04:11.55 ID:H3uZVijb0



後輩(……お酒は美味しいけど)


後輩(ひとりで飲んでると)


後輩「……ぅぅ」


後輩(気が滅入ることばっかり)

後輩(思い出すなぁ……)


後輩「……」グビ

後輩「……」

後輩「……」

後輩「……ぅ」ウト

後輩「……ぅー」ウトウト








82:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:04:43.03 ID:H3uZVijb0









――それで、君は

――どう思っているの、先輩ちゃんのことは?










83:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:05:12.25 ID:H3uZVijb0





後輩「……っ!?」ハッ



後輩「銀髪さ――……」

後輩「……!?」

後輩「……」キョロキョロ

後輩「……」


後輩(今、確かに……)

後輩(声が……)


後輩「……」

後輩「…………」


後輩(1.若干寝てた。浅い眠りで、変な夢を見た)

後輩(2.幻聴。ついに酒で脳がやられた)

後輩(3.死んだ者の浮かばれない魂が……、部屋に漂い、生者に語り掛けた……)


後輩「とでも…………」

後輩「言うのだろうか…………」

後輩「……」

後輩「……2と3はやだな……」ヨロヨロ




84:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:05:49.77 ID:H3uZVijb0


後輩「自殺……」

後輩「飛び降りかぁ……」

後輩「……」


カチャ

カラカラカラ


後輩「……」

後輩(結構涼しい……)


後輩「……ふぅ」

後輩「暗いな……」







――私ね……、全然思い当たらないの――

――あの子が死ななきゃいけない理由――

――本当に、全然――







後輩「……」





85:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:06:17.64 ID:H3uZVijb0



後輩「……」

後輩「……本当に」

後輩「何ででしょうねぇ」

後輩「……」


後輩(……辛かったんですか)

後輩(……楽になったんですか)

後輩(ビルから、地面に……)

後輩(真っ暗なアスファルトに――……)


後輩「……」

後輩「……ふぅ」

後輩「ま、ここ二階だしなぁ」フッ

後輩「……ここからじゃ、せいぜい怪我――


ピンポーン


後輩「っ」ビクッ





86:以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2018/03/05(月) 22:06:48.82 ID:H3uZVijb0



後輩「……」


シーン…


後輩「……」

後輩「……」


ピンポーン


後輩「っ!」ビクゥ